LINQ in Action 3

一部(3章まで)を読み終えました。
一部はLINQを支える技術(言語の拡張、ラムダ式等)の説明です。二部以降ではAmazonの本の管理を想定して、データベースといくつかのクラスを定義し、具体的にLINQの実装についての説明に入ると思います。

LINQのベースになる技術は、ジェネリックとデリゲートです。この本はC#とVBと両方のコードが載せてありますが、メインの説明はC#です。話題は結構ややこしくなってきました。私がジェネリックもデリゲートも必要な部分しか理解していないこと、C#に不慣れなことも理解の妨げになっていると思います。

また著者の考えで一部はあくまで技術の説明に終始し、具体例での説明を二部以降にしていますので、その意味でも理解が難しかったと思います。但し、私はこの書き方はとても好きです。二部以降でわからなくなったら、一部を見直せば明確に説明があるからです。前にも書いたとおり説明は懇切丁寧で、多分このまま読み進めてもつっかえることは無いだろうと考えています。

どちらにしても、現在までのところ私はこの本に満足していますし、二部は楽しみにしています。

感想:
1. LINQの説明はどれもSelectについてばかりですが、InsertやDeleteやUpdateはどうなっているのか不安を覚えます。
2. 私はCが好きです。関数へのポインターは強力で好きな機能の一つでした。デリゲートは関数へのポインターの欠点を補うために発明されたのだろうと思いますが、ジェネリックと組み合わされると、とても分かりにくくなります。このあたりで直感的に分かりやすい仕組みを誰か発明してほしいものと思います。
3. 特にコンピュータ関連の日本語のいい本がほとんどありません。著者はコチョコチョと勉強して、雑駁な「入門」書を手っ取り早く出版するので、書店に本が沢山あるのにどれもこれも結局役に立ちません。翻訳本も訳の悪いものがあって、何を言っているのかわけの分からない「立派な」本があります。落胆します。マイクロソフト公式解説書と銘打つからには「まさか」と思って買いましたが、「プログラミング LINQ」はいけません。結局多少不自由しても原書を読むことになります。
[LINQ in Action]の著者はフランス人だと思います。この一冊を書くために相当の勉強をしたようです。日本人が世界を対象に本を書くようになれば、日本人のいい本も出てくるのでしょうね。

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