月別アーカイブ: 2009年11月

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胆嚢結石 6

手術を受けると色々なことを知ります。

麻酔下で長時間手術すると排尿ができなくて、腎臓等に異常が起こるためと思われますが、
尿道から尿カテーテルと称する管を膀胱(多分?)まで突っ込まれ、膀胱に溜まった尿は自動的に体外に排出されます。
本人は、排尿の心配はないのですが、その分身動きがとれません。

私には気管支拡張症があり、普段でも痰が多いのですが、手術をするとこれが増えます(これも麻酔のせいらしいです)。
何度も咳き込み、そのため傷が痛いのか、咳のため腹筋が痛いのか分かりません。今回の手術で一番悩まされたことです。

さて、12日4時前手術が終わってから一晩ベットに身動きできない状態でいました。

うとうとしていた夜中、同室の十二指腸を切除した患者が(すい臓に腫瘍ができ、そのために十二指腸も切除したようです)大騒ぎを始めました。
彼は確か5日辺りに手術したのですが、ゲップが出そうで出なかったり、腹がはったり、その上シャックリが止まらず大分苦しいらしいのです。
私は尿カテーテルを付けていて身動きができません。
部屋の入り口付近で「ガタンガタン、ゴロンゴロン」歩き回っています。
看護師がきて色々手当てをしていましたが、夜中の2時頃また騒いでいます。
挙句の果てに、同室の別の患者のカーテンに入り込んで、その患者が看護師を呼び、疲れ果てたのかその後眠ったようです。

後で分かったのですが、その夜は早い段階で睡眠薬を飲ませた(点滴かもしれません)ようで、その副作用で異常行動をしたようです。
本人はその夜の行動を覚えていないようです。

私と同病で胆嚢を摘出した人は、その後も「痛い」といって、痛み止めや睡眠薬を要求していましたが、
「いったいどうなっているのやら」と訳が分かりません。

患者が退院して1時間もすると次の患者が運び込まれてきます。
この2週間で私を含めて8人の患者がこの部屋で入院生活をすごします。

退院の会計を待っている間、寒々しい曇天下、病室から眼下の小川を見ていたら美しいカワセミが飛んできました。
少しハッピーな気分になりました。

色々ありましたが、予定より2日遅れて昨17日無事我が家に戻ってきました。
まだ抜糸がすんでいませんが、酒も運動もOKが出ましたので、体力の回復に努めたいと思います。

胆嚢結石 5

無事生還–というほど大げさではないか。

11日主治医から手術の説明を受けました。
病名:胆嚢結石、手術名:腹腔鏡下胆嚢摘出術。

「お腹に数箇所穴を開けそこから胆嚢を摘出しますが、場合によっては開腹手術になります」
「同意であれば署名してください」

こんな場合不同意などないでしょう。

手術は12日正午過ぎに決まりました。

12日は朝から点滴を受けました。手術ではこれに麻酔薬や抗生物質を流します。
T字帯と称するフンドシの上は、手術着一枚になります。

先日も書きましたが、同室に同じ病気の患者がいて、盛んに痛みを訴えていて重篤そうです。
9時半過ぎ彼が手術に行った気配です。
が、1時間足らずで帰ってきました。

本当に簡単な手術なのだ。
私は別の手術が入ったのか、「2時以降です」と手術の変更を告げられました。

まあ私は大したことはないのだし、「どうぞどうぞ」という気分。

ところが1時少し前、「1時から手術です」と突然看護師がやってきました。
心の準備もないままに、主治医に先導されて手術室に入りました。

手術室専門の看護師から、「気分はいかがですか」と聞かれ「気分言いわけないでしょう」と本音。
手術台に横になると、直ちに左腕に血圧計等の検査器具がつけられたようです。

右腕は点滴がつけられています。
麻酔医が「麻酔を入れます」という言葉を最後に手術はまったく記憶がありません。

耳元で麻酔医が私の名前を呼ぶ声で目覚めましたが、喉に痰が溜まっていて声がでません。
たぶん私は必死に喉を指さしたと思います。

すぐさま痰を吸いだしてくれたので、やっと声をだすことができました。

ストレッチャーに乗せられて手術室から出ようとしたとき、主治医が椅子に座り込んで、「大変だった」とつぶやいていました。
「今何時ですか」と私。「3時40分です」と誰か。

「え。大手術だったのだ」(本当の大手術ではないのですが、私としては…)
後で分かったのだが、私の胆嚢は他の臓器に癒着して、その臓器から胆嚢を切り離すのが大変だったのだという。
「何度も開腹しようと迷いました」と主治医。
「がんばってもらってよかった」とつくづく安堵したところです。

胆嚢結石 4

予定通り先週5日に入院。
CTで今度は造影剤を使い胆嚢の画像を取得しました。

お腹はもう痛くなかったので、石は十二指腸から腸に落ちていったと期待したのですが、結果、石はまだ胆管に残っていました。

医者は「残念でした」と。
確かに残念でしたが、それにしても痛まなかったことを幸いと思うことにしました。

ところで、CTの写真は3Dデータとして取り込まれ、マウスで縦横に見ることができます。
しかも肋骨はそれらしく彩色され、造影された胆管は、肋骨の中で浮かんだ状態で明確に見ることができます。

実は私は昔、3Dの初期の仕事をしましたが、3Dはこのように発展したのだと、感慨ひとしおです。

さて私は、4人部屋に入りました。
残り3人は重篤です。一人は十二指腸を切除したようです。
大分苦しいらしく、看護師を何度もよんでいろいろ訴えていました。

二人目は、私と同じく胆嚢が悪いらしいのですが、大分痛いようで何度も看護師に痛み止めの座薬を入れてもらっているようです。

三人目は病気はよく分からないのですが、無茶な素人療法を続けていたらしく、喀血したようです。
それでも車を秋田に運ばなければいけないと、医者に外出を申し出ていました。

私は結局6日胆管の石を取り除きました。
内視鏡を使い十二指腸から胆管の出口を少し切開したようです。

私はレントゲン台の上に腹ばいにさせられ、無残に横顔を枕に押し付けられて、
医者が口から内視鏡を入れていくとき、一度内視鏡を喉の奥にぶつけて「へぼ医者メ」と思ったのを最後に、
睡眠薬を使われたらしく後は覚えていません。
夢の中で、口に何か四角いものをくわえさせられて、もぐもくもがいたいたのですが、気がついたら手術は終わっていました。

その後たいした痛みもなく、周りの3人の重篤な人に比べれば健常者です。
あまりに退屈で、寝ていたら背中が痛いし、運動不足なので外出許可をもらって散歩し、ついでに一時帰宅しました。

施術は好きになれませんが、息を大きく吸って緊張しないで、後は医者にまかせるしかありません。

胆嚢結石 3

痛みはないのですが、ともかく本日入院です。

手術の前に再度検査をするようです。早ければ明日手術。
胆嚢摘出は、「2・3日で退院、1週間でゴルフができます」という医者の言葉を信じて、
後はまな板の鯉です。

胆嚢結石 2

今回の騒ぎの始まりは先週火曜日、ゴルフの練習中お腹が痛いと感じたことです。

そのときはそれで終わったのですが、水曜日一日中鈍痛があり、ただ事ではないと感じたので病院にいきました。
最初は超音波で内臓をくまなく検査し、それからCTでお腹の写真を撮って、胆管に石が落ちていることが分かり、
施術の予定が組まれました。
帰宅したのは確か夜8時を過ぎていたと思います。
痛み止めの薬を飲みましたが、たまたま飲んでいた他の薬との禁忌があったので、痛み止めは一服だけで飲むのをやめました。

翌木曜日は幸い痛みはほとんどありませんでしたが、
金曜日は午前から痛み出して、夕方またMRIと心臓エコーの検査で病院にいったとき別の薬をもらい、帰宅してからそれを飲みました。

土曜日の午前胃カメラの検査がありましたので、検査前は食事も水もダメで、従って薬を飲むこともできませんでした。
幸い痛みはありませんでしたが、検査後食事をして痛み止めを飲んでおきました。

それ以来痛み止めは飲まないで、土曜日はそのまま就寝しましたが、夜なか中お腹がぐるぐるいっています。

日曜日気づけばお腹の痛みはありません。月曜日も。
すなわち先月31日正午薬を飲んで依頼、本日4日まで痛みがありません。

土曜日の夜のお腹の騒ぎで、胆管に詰まった結石が十二指腸に落ちていったのだと素人診断をしています。
これで内視鏡からの胆石の取り出しは必要ない筈です。ただいい機会だから胆嚢は摘出することにしようと思っています。

明日入院の予定でしたが、本日病院に連絡して今後の方針を決めようと思います。