晃一君 5歳

妻の実家で法事があったので、それに合わせて私は一足はやく、
嫁は孫二人を連れて、お盆を挟んで6泊7日で妻の実家にやってきました。
私は初めて長期でコーちゃん達と一緒に過ごすことになりました。

晃一君は丁度5歳になったところですし、
弟の彬君は明日22日で2歳になります。

晃一君に比べて彬君は言葉が遅く、
いくつかの単語をそれもあまり明確ではないのですが、
必要最低限に使うという感じです。
活発なお兄ちゃんに比べマイペースで、
お兄ちゃんに乱暴されても、少し泣いてもそのあとは平気で遊んでいます。
ある意味肝が据わっているのかもしれません。

今回晃一君と一緒に暮らして、コーちゃんの超腕白振りを確認しました。
朝から晩まで家中を駆け回っています。
小さいときからやりたがりで、すぐ行動に移していましたので、
5歳にして恐るべきスタミナです。
大人もついていけません。

晃一君は九州に来て、すぐに二つの怪我をしました。
一つは私が引出を作るのを手伝ってくれたのですが、
ふざけて転倒し、そのはずみに鼻っ柱を木材の角にぶつけました。
もう一つはトンボを追っかけて、
足元の段差を踏み外してコンクリートに前のめりに突っ込みました。

しかし彼は並はずれて俊敏で、何れも軽傷でした。

 

晃一君は私と一緒のときはとても良い子なのですが、
母親と一緒のときは、わがままが出ます。

機嫌のいいときはいいのですが、機嫌が悪くなると永遠にグダグダいいます。
母親は機嫌をとって言い聞かそうといつまでも付き合います。
それを見ている私のいらだちは募るばかりです。

「なぜいけないことをいけないと叱らないのか」。
「なんでも子供のいうことを聞いてやるのが教育ではない」。
愛情を持って、大人の社会のルールを教えることこそ大切だと私は考えています。

2日目の夕食のときだったと思いますが、
私の隣に座ったコーちゃんのダダが始まりました。
いつまでも続くことに耐えられなくなって、私の怒りのスイッチが入りました。

「うるさい」と晃一君を大きな声で叱責しました。
泣いて抵抗するのも構わず両腕をつかんで、
「静かにしろ」というようなことを激しくがなり付けました。

母親は不安そうに息子をかばっています。

翌日は朝からベランダに子供プールをしつらえてやりましたので、
晃一君は彬君と一緒にプールではしゃいでいます。

晃一君はスイミング・スクールに通っているので、水は平気です。
プールの端から大きな水しぶきを上げて飛び込んだり。
「水を得た魚」といったところです。
脱力して仰向けになって息をすることができますので、
バックが容易に習得できるかもしれません。

かき氷をして午前のプールは終わりです。

部屋で遊んでいる間に、午後からの遊びの一つにと思って、
庭で使う散水機をそっとプールに入れてやりました。

昼食になって食堂に行くと、晃一君はまた裸になってプールではしゃいでいます。
なぜ昼食だというのに、遊ばせるのか、けじめがない。
私はずっと母親のしつけ方に不満をもっていたので、
怒りのスイッチが入り、
「躾が悪いと」強く母親に注意しました。

母親は私に食って掛かります。
私は激しく母親を叱責しました。
晃一君は「怖い」といって母親にしがみつきます。

当然に気まずい状態になりました。

 

私は優しい人間ですが、他人は往々にして私が「甘い人間だ」と勘違いします。
何の苦労も知らない、温厚な(?)、好々爺と思う人がいますが(??)、
忍耐が許容範囲を超えるとか、私の正義感がどうしても許せなくなると、
怒りの導火線に火がつきます。

相手がだれであろうと怒ります。

ビジネス上の問題であったり、団地の理事会であったり、
時にはTVの放送であったり、政党であったり、
直接怒りを伝えられない時は
「間違っているだろう!」とメールを送ります。
放送局や政党は「必ず返事を送ります」のような文言があった場合も、
一度も返事を送ってきたことがありません。

私はギクシャクした人間関係の改善策の一つは、
はっきりと本音をぶつけ合うことだと思っています。
それによって多くの場合、お互いに分かり合うことができます。
決して黙っていてはいけません。
問題は永久に解決されないのです。

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