「おきざりにした悲しみは」

「置き去りにした…」の吉田拓郎のタイトルは「おきざりにした悲しみは」でした。

12日コーちゃんが静岡に引っ越すので、11日妻と三人で動物園に行きました。
コーちゃんが疲れるといけないので早々に帰途につきましたが、来た道とは別の道から帰ろうとしたら迷ってしまってずいぶん遠回りをしました。

知らない道で交差点に止まっていると車がぐらぐら揺れます。

「えっ。これは何だ」
「車がおかしくなったのか」

周りをみると電線が大きく揺れています。
パチンコ屋の駐車場に入ると、パチンコ屋の看板が大きく揺れボロボロと鉄くずがおちていました。

大地震です。

予定より1時間以上遅くなって、我が家に帰りました。

居間の食器棚から食器が割れて散乱し、テレビはひっくり返り、書棚の本が一部床に転げだしていましたが、深刻な被害はありませんでした。

ものは考えようです。
高速で大宮の「鉄道博物館行こうか」と言っていたのですが、交通博物館にいっていたら帰りが大変だったでしょう。帰り道、道に迷ったおかげでコーちゃんは2時間しっかり眠ることができました。また、車中だったので彼は地震の恐怖に遭遇することはありませんでした。「人間万事塞翁が馬」といったところです。

地震の影響で翌12日息子たちの引っ越しも予定通りではありませんでしたが、遅くなって新たな生活の地に発っていきました。

コーちゃんを可愛がっていたので別れは悲しいですが、私は決着をつけ先に進むことが好きです。
悲しみをおきざりにはしないと思います。

それにしても人は人生でどれほどの悲しみに遭うのでしょうか。

この大震災でどれほどの悲しみがあるのでしょうか。

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