益井康一「なぜ日本と中国は戦ったか」

8月に「暫くお休みし、9月には再開します」と告げて、
結局再開がのびのびになってしまいました。

ブログを中断する前には、毎日400人を超える人がこのブログを訪れてくれていて、
それは嬉しいことですが、同時にプレッシャーになります。
中断する理由が、「忙しい」というのは間違いではなかったのですが、
それよりも、「書かなければ…」というプレッシャーがきつくなって、
「お休みしたい」と思ったのが本当のところです。

まとまったことを続けるのは、結構しんどいことです。
五木寛之は何十年も新聞にコラムを書いているそうですが、
職業とはいえそれだけで尊敬します。

私は職業としての文筆家ではないので、
今後は無理をしないで、「休むもよし、始めるもよし」と気楽にブログを続けたいと思います。

 

さて、中国との戦争はどうして起き、どのような経過を辿ったのか勉強しようと、
益井康一「なぜ日本と中国は戦ったのか」(2014年、光文社)を読みました。

著者は1911年生まれ、毎日新聞の記者として、終戦まで中国で戦場を駆け回った人です。
本の内容はまさに新聞記事のごとく、淡々としかしかなり詳細に戦況を語っています。

どの時期から従軍したのか、私が読み落としたかもしれません。
おそらく、1937年の盧溝橋事件あたりから、日本軍と行動を共にしたのだと思います。

本では日清戦争の戦後処理から始まって、日中戦争に至ったいきさつをざっと語り、
その後はかなり詳細に日本軍の動向について、
敗色を帯びてきた昭和19年までの、中国戦線の模様を書いています。

大半は中国での蒋介石軍との戦いについてであり、
毛沢東の名前は殆どでてきませんし、太平洋戦争についても書かれていません。

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