令和元年夏

初夏、関東は結構雨が降っていたようですが、北部九州は給水制限の地域があるほど猛烈な暑さが続いて、私は「熱中症になったら大変」と庭仕事をやめて、ガラス越しに「少しは雨でも降ってよ」とウンザリしながら庭を眺めていました。

ところが、最近2週間くらいは一転して九州は雨ばかり降っていて、これはこれで鬱陶しいのですが、一雨ごとに涼しくなることを楽しみに、秋にはまた庭の整備でもしようかと考えています。

春から、沢山の種子をポットに撒いて、成長した苗を庭に移植して、夏には花いっぱいの庭になるのを楽しみにしていました。
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ところが、7月ころ思いもよらず強い風が何度か吹いて、背の高いコスモスやケイトウやアスターやカンパニュラは倒れてしまいました。支柱を添えればいいのですが、暑いしほっておいたらあっという間に花壇は無残な姿になってしまいました。

テレビで観る「ひたち海浜公園」のコキアは、一面に広がる薄緑色の円い柔らかい形がとても人気で大勢の人が見物に出かけるようです。私はテレビで観るだけで実際に行ったことがないのですが、我が家の庭もあれに似せて夏から秋にかけて一面に円い形が見る人を癒してくれるようにと期待して、これも5月小さな種をポットに撒いて、成長を楽しみにしていました。

が、7月になってどうも様子がおかしい。丸くこんもりしないで、ヒョロヒョロとして、枝の先にピンクや薄緑の小さなこぶができています。種のサカタにメールして指導を仰ぎましたら、「これは花で、草は終わり支度をしている。できる方法としては、蕾を手でむしり取って、根を補強するための薬剤を撒いてください」と、試供品を送ってくれました。

庭のあちこちにおよそ70、80株の苗を植えたのですが、どれも改善しません。諦めて、すでに季節を過ぎていたのですが、7月にもう一度種をポットに撒いて再挑戦しました。

コキアのタネはとても小さくて、10センチポットに数個撒きますと、ちいさな芽が出て茎をのばしますが、この茎も髪の毛の何分の1ほどの太さで、この時期構わず上から水を撒くと茎が倒れてしまします。それを一本一本起こすのは面倒だし、第一老人にとっては虫眼鏡の世界なので、そのうち寝ている茎もまっすぐ起き上がってくれるのだろうとほっておいたら、なんと茎は3センチから5センチ寝たままで、そこから直角に空に向かって本格的に成長していきます。

最初の失敗で気を付けて水をやっていたのですが、台風が来てベランダに置いていた苗床が強い雨に打たれ、またしても茎が倒れました。大分がっかりしたのですが、ともかく少し大きくなったので、庭に移植したのですが、今度も失敗のようです。また花芽がついています。
コキアの根は想像以上に過敏で、成長に適さない小さなポットにいつまでも置いておいたり、生まれた環境が変わると成長を止め、花をつけ種を付け植物の終焉に向かうようです。

今、最初に植えたコキアは未成長のまま、既に赤い種を付けやがて枯れようとしています。

色とりどりの花に代わって、コキアが庭に潤いを与えてくれると期待していたのですが、残念な結果です。2回目のコキアもダメでしょう。来年はずっと大きなポットと地植えで挑戦しようと思います。

朝顔は全部で5か所にプランターや地植えしました。近所で買った種には、種類が明示されていなかったので、色や柄が期待どおりに咲いてくれませんでした。60センチ程のプランターに3株毎植えましたが、網で高く誘引しましたので、下の方は寂しい状態です。来年はプランターあたりの苗を増やし、芽を早い段階で摘んで横に広がるようにしようと思います。

5月ころ、メダカを10匹買いました。50センチの鉢に水草をいれて、南向きのベランダで飼っていましたら、水草が繁茂し、水面を覆ってきましたした。余分の水草をトレーに移して数日後覗いてみると、小さな小さな稚魚がちょろちょろ泳いているのが確認できます。水草に卵を産み付けていたのが孵化したようです。何匹いるのでしょうか。50匹以上だと思います。

「メダカが増え過ぎたらどうしよう。川に捨ててもいいのだろうか」と心配しながら、一方で大きくなるメダカの成長を楽しみに毎日トレーを覗きこんでいましたが、猛烈な夏の日差しの翌日朝、トレーを覗くとあんなに沢山いたメダカの動きがありません。鉢もトレーも直射日光に当たらないようにしていたのですが、結局10匹いた親は3匹になり、子供は6、7匹残っていました。
今度は日陰に置いて、朝夕餌を与え、様子を見ています。稚魚は大分大きくなってきました。
死なないで、でも増えなくてもいいしと思っています。

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