きゃりーぱみゅぱみゅ

「きゃりーぱみゅぱみゅ」の名前は知っていましたが、特に関心があるわけでもなく、どういう人物か見当もつきませんでした。

先日ゴルフの帰りに車のラジオをつけたら、とても気になる曲が流れ、これが「きゃりーぱみゅぱみゅ」の歌だと初めて知りました。

それから2・3日後に、新聞の「別刷り特集」というのがあり、この中で彼女が大きく取り上げられています。初めてその風貌を知りました。

YuTubeで検索しました。ライブの動画を観ましたが、最初それほどいいとはおもいません。

ラジオで聞いた曲を探し出し聞きました。「にんじゃりぱんぱん」です。奇妙な歌ですが、なぜか引き込まれて何度も何度も聞き返しました。(ここをクリックすると動画をみることができます)

「情熱大陸」というTV動画をみると、彼女の人間性を垣間見ることができました。

彼女の主張がまずあって、それを生かす形で周りが、コーディネートしているようです。周りの人たちが彼女の持ち味を十分引き出していると思います。プロモーションビデオ(PV)とかを何本か見ました。今世界中でブレイクしているようです。

多くは派手派手衣装で、ハイテンション、ハイスピードの曲です。彼女は唄いながら飛び回っています。歌はうまいのか下手なのかよくわかりませんが、ダンスはなかなかのものだと思います。

歌もさることながら、モデル出身の彼女のファッションが何よりも彼女らしいのでしょう。自分が可愛いと思うものを流行やブランドや常識にとらわれることなく身に着けます。基本は「可愛い」ですが、必ずグロテスクな部分を入れます。型破りのファッションですが、誰が何と言おうとそれが彼女流です。

この「誰が何と言おうと自分流」を通すところが、多くの若い人から支持されるのでしょう。

YouTubeで彼女が日本のスタジオにいて、世界各国のファンとインターネットで会話するビデオがありました。この中で確かスエーデンの気の弱そうなな女の子が、
「自分に自信がもでなくて、どうしたらいいのか」と泣きながら、「きゃりー」に質問していました。

「きゃりー」は「自分流をやればいいのです」のようなことをアドバイスしていました。

アナーキーです。

レディ・ガガや古くはスペインの画家サルバドール・ダリに通じるものがあります。彼女の生き方はある種哲学的です。

彼女のよさは、エログロが前面に出るのではなく、基本は「KAWAII=ハッピー」で、それに少しのグロが入るところでしょう。ここに「わたしは、ただの可愛い子ちゃんではない」という強い意志が感じられます。

複雑な現代社会で自分を見つけられない若い人たちに、「自分流でいいのだ」というメッセージを発信しているところに、世界中で共感をよんでいるように思います。深読みでしょうか。

いずれは忘れられるのでしょうが、これから先何年世界の注目を引いているでしょうか。

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