老人の品格

昔の童謡ですが、
「村の渡しの船頭さんは、今年60のおじいさん」
というのがあります。

となると、私もとっくにおじいさんですが、
幸い元気で、
今日も、石川遼くんが練習していたゴルフの練習場にいって、
3時間近く悪戦苦闘してきました。
勿論少しでもうまくなりたいからですが、
他に運動をしていない私にとって、ゴルフの練習はとてもいい運動なのです。

今は60歳過ぎても元気な人はたくさんいるし、
それどころか、65歳まで働かなくてはいけない時代なのですから、
元気にしていなくてはいけません。

ただ私の年齢になると、見た目の風貌にとても大きな差ができます。
ある人はまだまだ若いし、ある人はとても老けてみえます。

大病をしたり、持病があったり、経済的に困窮している人は、
とても大変なのでしょうし、風貌も老いてみえます。

一方、元気な人は老人クラブに入って、お茶会や旅行に行ったり、
ゲートボールを楽しんだりしています。

安い航空運賃が出てきて、外国に行きやすくなりましたので、
頻繁に外国旅行に出かける人も大勢いると思います。

 

しかし考えてみれば、こんなに現役世代が苦しんでいるなか、
老人は年金が少ないと文句をいったり、
「われ関せず」では悲しいことです。
なにかできることをして世の中のお役に立ちたいものです。

身の丈以上のことはなかなかできませんが、
すこし体を動かせば、あるいは頭を使えば、
あるいは少し我慢すれば、
多少ともお役に立つことはあります。

 

孫にお土産を買ってやるのも、老人の蓄財を社会に還元するという意味があります。
子供たちに自分の長い人生経験を伝えるのも意味があります。

頻繁に外国旅行にいって外貨を消費するくらいなら、
すこし控えて国内旅行をすれば、
客が少なくて困っている日本の観光地や温泉地は助かります。

全国の多くの老人は朝早く、
小学校の通学路で子供たちを誘導しています。

ゴミ拾いをして、近隣の美化に一役かっている人もいます。

Wikipediaや「国境なき医師団」等から、
寄付の要請があればできる範囲で寄付をします。

 

しかしそれ以上に積極的になにかをしようとしたとき、
思うようにことが進まないこともあります。

私も、学校のお手伝いをしようとしたり、
弱視の子供の拡大教科書を作るお手伝いをしようとしましたが、
結局、それぞれの事情でうまくいきませんでした。

もっと年寄りを活用する仕組みが社会に定着することを願います。

 

ともかく体を元気にして、
働けるだけ働いて、
頭が錆びつかないようにいつも勉強して、
政治や経済や様々なことに関心を持ち、
「間違いを間違い」と主張できるように、
またいざとなれば行動をおこす準備だけはしていたいものです。

そして常に筋を通して、
品格のある老人でありたいものです。

error: コピーできません !!