胆嚢結石

私は胆嚢に以前から石を抱えており、一昨年この石が胆嚢の出口につまり、大変痛い思いをしました。

胆嚢の痛みは、石が胆嚢の出口に詰まることで胆汁が排出されなくなり、胆嚢がはれることによるものです。
そのときは薬を飲んで、様子をみていると数日で痛みはなくなり、それで終わりです(胆石はころころよく移動するのです)。
ただし、胆石がいつまた出口に詰まるかわかりませんので、爆弾をかかえているようなものです。

胆石は癌化する恐れが強いということなので、いつか取り出さなければいけないと思っていました。

火曜日おなかが痛いなと思っていたのですが、やがて沈静化したので、忘れていました。
ところが水曜日になってまた痛んできました。

痛烈ではないのですが、鈍痛が持続し止みません。
夕方地域の総合病院に行きました。

直ちにCTでおなかの写真をとると、確かに胆嚢に二つの石が白くはっきり写っています。
しかしもう一つが胆嚢からでて、胆管にとどまっています。

「胆管は十二指腸につながっています」と内科医。
私は「やれやれ。十二指腸から腸に落ちていけば、今回はこれで終わりだ」と思ったのですが、内科医の顔が優れません。
「外科にいってください」

たまたま専門の外科医がいて、図を描いて説明してくれました。

胆管の出口は十二指腸につながっているのだが、その出口が大変狭く、しかも出口近くに重要な臓器(すい臓と脾臓だったか?)がついていて、石がとどまるとそれらの臓器にダメージを与え、重篤になるとのこと。
「直ちに手術です。胆管に詰まった石は胃から内視鏡を使って取り出し、胆嚢にはまだ石がありますので、引き続き胆嚢そのものも摘出します」との説明。
手術の手配をしてくれましたが、胃からの取り出しは専門の内科医が施術するそうで、その手配ができなくて、結局来週の土曜日の手術になりました。
それまで悪化しなければいいのですが…

現在まで痛みは殆どありません。「悪化しないでね」と願うばかりです。

ところで私はこの病院に20年以上通っています。1年か2年に一回いろいろな箇所の検査をしてもらっています。
胆嚢もここに通い始めてまもなく「ポリープがあります」と告げられていたので、気をつけていました。

この病院は古く、狭い道をアルバイトのおじさんに誘導してもらいながらやっと駐車場に入っていく状態でしたが、丁度一年前近くに移転しました。
これまでのいかにも古いシステムの病院と違って、駐車場も広々した無人の有料駐車場に変わり、病院全体が新しいスタイルに生まれ変わりました(ただし非採算部門の縮小も伴っているようです)。

検査は当然検査室で受けます。MRIもCTも。
これまでは写真等の検査結果は患者自身が検査室で受け取って、また診察室に持って行って、医者がフィルムを透光板にかざした見ていました。

新病院では、患者は検査が終わるとまた診察室前の待合室で待っていればよく、検査結果は検査室から直ちに電子情報として診察室に送られ、パソコンの大きな画面に映し出し、マウスを使って連続画像として表示します。
しかも、お腹を横割りにも縦割りにもして見せますので、特にはっきり分かる胆石などは素人でもよく分かります。

私はハードに近い開発をしていませんが、このあたりのコンピュータの発達はいろいろ進んでいるのだなと実感しています。

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