音楽

私は特別音楽が好きなわけでも、嫌いなわけでもありません。
たぶん音楽についてはごく普通の人間だと思います。

上京してT大学大学院に入ったとき、
教授はクラシック音楽が好きで、
周りも「クラシックくらい常識」という雰囲気でしたが、
私はそのような「常識」を持ち合わせていませんでした。

就職して早速当時は主流のカセットテープレコーダーを購入し、
毎週(隔週だったか)[FMファン]を買ってはせっせと録音して聞いていました。
200本程度テープがあったでしょうか。

クラシックは好きだから聞いていたのではなく、
must(あるいはshould)で聞いていたと思います。

でもきっかけはどうあれ、それなりに気に入った曲はあります。

私は、交響曲で好きなものはないかもしれません。
理由は分かりません。

協奏曲には好きなものがあります。

  • ベートーベン バイオリン協奏曲 ニ長調
  • ブラームス バイオリン協奏曲 ニ長調
  • ドヴォルザーク チェロ協奏曲 ロ短調
  • ラフマニノフ ピアノ協奏曲

そのほか、メンデルスゾーンチャイコフスキーのバイオリン協奏曲、
ヴィヴァルディの「四季」等もいい曲ですが、
あまりにもポピュラーで好きというほどではありません。

当然といえば当然ですがこれらの曲に詩はついていません。
それなのに、
ドヴォルザークのチェロやラフマニノフの ピアノ曲など身震いするほどの感動があります。
言葉ではない器楽曲でのこの圧倒的存在感は何なのでしょうか。
(次をクリックしてください。ドヴォルザークラフマニノフ

だけど私は本当にクラシック音楽が好きなのかどうか自分でもわかりません。
私の友人の一人はいつもクラシック音楽を聴いていますが、
私はといえば、そんなに日常的にクラシックを聴いてはいません。

聞けはそれなりの感動を受けますが…
結局教養としてのクラシック音楽ということなのでしょうか。

一方ポピュラー曲で、
つらいや悲しいやを並べたてる曲、
好いた腫れたや恨み節は好きではありません。

「そもそも口に出して嘆いてみても何もならない」
「人生は自分の力で解決していかなければいけないだろう」
と基本的に考えているからだとおもいます。

ポピュラーはひとときの安らぎを与えてくれくるものがいい。
ディーン・マーティンの「ボラーレ」やビリー・ボーンの「波路はるかに」がいいです。

「ボラーレ」は確かサン・レモ音楽祭の優勝曲で、
原曲はカンツォーネでイタリア語ですので、
意味は殆どわかっていません。
(ここをクリックしてください

ハッピーな[ディーン・マーティン]のハッピーな唄声は最高です
(ディーン・マーティンは若いころずいぶん苦労したようですが、
苦労が顔にでないのがいいです)。

このたび「波路はるかに」をYouTubeで確認すると、
英語のタイトルは[Sail Along Silvery Moon]で、
夜の海をイメージしているようです。
ここをクリックしてください

しかし、私にはこの曲はあくまで「波路はるかに」であり、
南の海で、青い空に白い雲が浮かび、
小さな舟でのんびりと波に揺られて、
時の流れに身を任せながら聞こえてくる曲なのです。

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