一週間、孫達と九州の妻の実家で一緒にすごしました。
九州にいた間、全国的にもそうだったようですが、
九州は猛烈な暑さが続きました。
暑い中ゴロゴロしていても能がないので、
暑さでまいっている庭の樹木に水遣りをすることにしました。
敷地は田舎のことですし、700坪位あります。
建物は、私の友人の建築家が15年位前に設計した和風の建築です。
庭にはスプリングクラーが6ヵ所しつらえてありますが、
樹木に阻まれて端々の樹木には水が届きません。
残りは手撒きすることになりますが、
スプリングクラーより手撒きの方が多くて、すべてに水を撒くには2時間近くかかります。
早朝と夕方、虫よけの完全防備の恰好で、
汗でビショビショになりまがら、
「たまには、汗だくもいいか」と、ほぼ全日やりとげました。
今後もこの方法を続けるのは知恵がないので、
ホームセンターで見繕って、移動式の散水機を6台設置して、
「これで幾らか水撒き作業も軽減されるだろう」と一人悦にいっています。
孫達が来たので、ベランダにプールをしつらえました。
末弟が持ってきてくれた、空気入れの口が買ったプールの口に合いません。
どうしたものかと考えた末、思いついたのが庭の落ち葉を突き飛ばすブロアーです。
スイツチをいれると、あっというまにビニールプールはパンパンです。
「よしよし」うまくいった。
親戚の子供たちが、孫たちのために、
昔使っていた色々なおもちゃやゲームを持ってきてくれました。
そのなかにトランプではなく、絵が描かれた「神経衰弱」のセットがありました。
晃一君からこの「神経衰弱」の挑戦を受けました。
神経衰弱でそのカードの存在を記憶し続けるには、
結構エネルギーを使います。
私は疲れるし、少し手を抜いたきらいはありますが、
5歳の晃一君に3連敗しました。
晃一君は私が間違うと、「キャツキャ」といって心の底から喜びます。
「5歳にして大人以上の力を発揮することがあるのだ」、
足をばたばたして喜ぶ孫をみながら、
私は人間の成長の不思議をみる思いがしました。
晃一君はオセロにも挑戦しました。
オセロで上下左右で相手を挟むことは理解しましたが、
斜め取りがまだ良く分かりません。
庭で、トンボやセミや蝶々を捕まえて、みんなで図鑑で調べました。
晃一君は調べた後、夕方には全部逃がしてやります。
「なるほど、それもいいか」。
みんなでホームセンターに行ったとき、クワガタのツガイを売っていました。
孫達が住んでいるところには、クワガタがいないということなので、
早速買ってやりました。
オスは晃一君、メスは彬君と別々の虫かごに入れ替えました。
虫には湿気が必要かなと霧吹きがないので、
籠と蓋のあいだに濡らしたキッチンペーパーを挟んでいました。
彼らが静岡に帰る前日、彬君のメスのクワガタがいなくなっていました。
蓋の隙間から逃げたのです。
おとなしく動きが緩慢だったので油断していました。
部屋中さがしましたが、見つかりません。
その日の夜、「万一にも」と思って、
空の虫かごにライトを一つ照らして寝ました。
朝、起きてみても入っていません。
「そうだよなあ」と思いながらも抱いた少しの期待は外れです。
例によって庭で水撒きをしていたら、子供たちが騒いでいます。
クワガタが出てきて床を這っていたようです。
やれやれ、半分奇跡です。
「よかったね」。