このブログで何度か書きましたが、
ソフトウェアを開発したら、
そのソフトをターゲットコンピュータにインストールするプログラムを作成しなければいけません。
「ターゲットコンピュータのどのフォルダーにどのプログラムやデータをインストールしていくか」
ということですが、
厄介なのは自分が作成したプログラムだけでなく、
自分のプログラムを動作させるために必要な、
マイクロソフトやサードパーティーのソフトもインストールしなければいけないことです。
パッケージソフトの場合はターゲットコンピュータも様々ですし、
それぞれのターゲットコンピュータには様々なソフトがインストールされていますので、
考えもせず各ソフトを勝手にインストールしていたのでは、
各ソフトが干渉してコンピュータがパニック状態になります。
ですから各ソフトのインストールは大変微妙な作業で、
そのためにインストール(セットアップ)作業をサポートするツールが必要です。
最も有名なソフトは[InstallShield]です。
セットアッププログラム作成ツールはどれも高価で、
[InstallShield]では安価な版でも10万円程度です。
内容は知りませんが上位のものは100万円もします。
今時高価なセットアップ作成ツールを買える(採算の合う)ソフトはどれだけあるのでしょうか。
これほど高価なのは、セットアップ作成ツールの市場が大きくないからかもしれません。
パッケージソフトを作っている会社にとっては必需品ですが、
市場規模としては大きくはないのでしょう。
私は以前は[InstallShield]を使っていたのですが、
数年前に[InstallAware]というソフトにしました。
理由は安く入手できたからです。
InstallAwareは[InstallShield]の開発会社から独立した社員が作っているようです。
最近はもっぱらこのソフトを使っています。
自分に必要なところをつまみ食いしているだけで、
全てを知っている訳ではありません。
なんとか手さぐりでインストールプログラムを作成しています。
このソフトの評価を最初に書きますと、
内容は良いのにドキュメントやサポートがとても悪いということです。
実は会社の所在地もよくわからないのですが多分米国で、ドキュメントはすべて英文です。
ドキュメントは5世代も前のもので、
しかも一冊になっていないので、
同社のホームページを探し回ってやっと何とかなるというような状態です。
フォーラムがありあますが、そこでの回答もそっけなく、
そこからの情報も大変悪いです。
ともかく次のところまで行きつきました。
インストールプログラムはCDでの配布あるいはWEBからのダウンロードとし、
インストールにはユーザ名とシリアル番号の入力を必要とする。
CD(あるいはDVD)でのインストールは昔からのインストール方法で、
最近では、インターネットからダウンロードしてインストールする方法も多くなってきました。
WEBインストールはソフト提供側からすれば、
解説書の印刷やメディアの作成等経費が軽減できますし、
将来の変更への対応やユーザの管理も容易で、
不正インストールの防止もできますので、
今後ますます増えていくことでしょう(ユーザは不満かも知れませんが)。
これからはクラウドが発展するのでしょうし、
クラウドではインストールプログラムの役割も変わってくるのでしょう。