コーちゃんの成長

約半年ぶりに会ったコーちゃんは、
勿論顔つきも体格も少し少年らしくなりましたが、
精神面でも成長していました。

半年前にはちょろちょろして先生のいうことを聞かないので、
幼稚園から一時登園禁止を受けたのですが、
入園式ではとても落ち着いていました。

弟が生まれて母親が下の子の世話をするので、
幼児返りやすねたりする行動があるのかと思いましたが、
弟思いのいいお兄ちゃんでした。

小さいとき我が家で遊ばせるために、
重ねて遊ぶプラスティックのコップを買って置いていました。
妻が弟にも同じものを買って送ってやったところ、
コーちゃんはそれは「自分のものだ」と喧嘩するというので、
今回我が家においていたコーちゃんのコップを持っていきました。

大小10個くらいのコップで、
コップを裏返しにしてピラミッドのように積み重ねます。
我が家で遊んでいたときは、
彼にはコップの大小の意味がわからなくて、
順番にピラミッドのように積み上げることができません。
私が積んでやるとパンチで壊してはよろこんでいました。

今回はコップの大小と「積み上げる」ことを理解しているようです。
以前は作ったピラミッドを壊してはよろこんでいただけでしたが、
今度はこれを料理のお皿にみたてて、
お寿司屋さんをやったり、
ラーメン屋さんをやったりして遊びました。

想像しながら「〇〇屋」さんをするのは、子供の重要な精神的成長だと思います。

あちこち移動の途中で車の後ろの座席で妻がコーちゃんの相手をしていました。
妻と色々な童謡を歌ったり、折り紙をしたり、絵を描いたりしていました。
妻が知らない歌も歌ってみせました。

折り紙や絵はぐちゃぐちゃですし、歌も何と歌っているのか分かりませんが、
集中してなにかができれば十分だと思います。

会話はほとんと問題なくできます。

一人称は以前は自分の名前で言っていたのですが、
「僕」というようになりました。

内容は忘れましたが、論理展開ができるようになり、
自分の主張の理由づけをします。

担任の先生が「辞めた」と話ました(そしてそれは事実でした)。
「人が辞める」とは時間空間についての相当高度な認識が必要なのではないでしょうか。
小さい子供は「人が辞める」ということをどのように認識しているのか、
不思議な感じがしました。

「左」「右」はいうのですが、間違っています。
数および数字は多分10くらいまでは理解していると思います。

幼稚園の方針らしいのですが、外国人がきて英語を教えているようです。
英語といっても英単語ですが(How are you? くらいはいえるかもしれません)、
単語だけでもこれはいいことだと思います。
小さいとき親しんでいれば、大きくなって抵抗がなくなっていると思います。

この半年で幼稚園ではたくさんのことを学んでいます。
それに友達ができて落ち着いてきたのがなによりよかったと思います。

それにしても子供はこの時期相当な精神的成長をしているようです。
自分を「僕」という普通名詞で呼ぶようになったり論理展開をするには、
個別の名称や個別の事象から、
それらを一般化・抽象化して整理し、話をするという高度な精神構造の発達があると思います。

 

彼が成長して我が家に一人で来るようになるのを心待ちにしています。
彼が望めば色々なことを経験させ、
沢山のことを教えてやりたいと思います。

 

行きはまだ2分から3分咲きだった東名の桜は、
帰りには満開のようでした。

この小旅行の初めと終わりには、
4合目かもしかして5合目あたりまで雪をかぶって、
まぶしく輝く富士山が見送ってくれました。

error: コピーできません !!