胆嚢結石 6

手術を受けると色々なことを知ります。

麻酔下で長時間手術すると排尿ができなくて、腎臓等に異常が起こるためと思われますが、
尿道から尿カテーテルと称する管を膀胱(多分?)まで突っ込まれ、膀胱に溜まった尿は自動的に体外に排出されます。
本人は、排尿の心配はないのですが、その分身動きがとれません。

私には気管支拡張症があり、普段でも痰が多いのですが、手術をするとこれが増えます(これも麻酔のせいらしいです)。
何度も咳き込み、そのため傷が痛いのか、咳のため腹筋が痛いのか分かりません。今回の手術で一番悩まされたことです。

さて、12日4時前手術が終わってから一晩ベットに身動きできない状態でいました。

うとうとしていた夜中、同室の十二指腸を切除した患者が(すい臓に腫瘍ができ、そのために十二指腸も切除したようです)大騒ぎを始めました。
彼は確か5日辺りに手術したのですが、ゲップが出そうで出なかったり、腹がはったり、その上シャックリが止まらず大分苦しいらしいのです。
私は尿カテーテルを付けていて身動きができません。
部屋の入り口付近で「ガタンガタン、ゴロンゴロン」歩き回っています。
看護師がきて色々手当てをしていましたが、夜中の2時頃また騒いでいます。
挙句の果てに、同室の別の患者のカーテンに入り込んで、その患者が看護師を呼び、疲れ果てたのかその後眠ったようです。

後で分かったのですが、その夜は早い段階で睡眠薬を飲ませた(点滴かもしれません)ようで、その副作用で異常行動をしたようです。
本人はその夜の行動を覚えていないようです。

私と同病で胆嚢を摘出した人は、その後も「痛い」といって、痛み止めや睡眠薬を要求していましたが、
「いったいどうなっているのやら」と訳が分かりません。

患者が退院して1時間もすると次の患者が運び込まれてきます。
この2週間で私を含めて8人の患者がこの部屋で入院生活をすごします。

退院の会計を待っている間、寒々しい曇天下、病室から眼下の小川を見ていたら美しいカワセミが飛んできました。
少しハッピーな気分になりました。

色々ありましたが、予定より2日遅れて昨17日無事我が家に戻ってきました。
まだ抜糸がすんでいませんが、酒も運動もOKが出ましたので、体力の回復に努めたいと思います。

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